借金用語集：借金整理の基礎知識

	あかさたなはまやらわ


■ 異時廃止【いじはいし】破産宣告を受けた債務者の財産が、破産手続の費用をつぐなうのに足りないと裁判所が認めたときに、破産管財人の申立てまたは職権をもって、破産廃止を決定すること。異時廃止を決定するには、債権者集会の意見を聞くことが必要とされます。


■ 家具・車リース【かぐ・くるまりーす】借り入れを申込んだ人の所有する家具や車を買い取り、その申込人に高額のリース契約で貸す形を装って、融資をおこないます。闇金の一種です。
■ 官報【かんぽう】政府が一般に周知させる事項を編纂して、大蔵省印刷局から刊行する国の機関紙。日刊。
■ 個人再生【こじんさいせい】個人再生とは不動産などを守りながら借金を大幅に圧縮する債務整理です。次のページを参照 → (個人再生について)


■ 債務【さいむ】他人に対して一定の給付（行為）をなすべき義務【広辞苑】。借金整理の場合には、借金をかえす義務のことです。
■ 自己破産【じこはさん】自己破産とは免責を受け全ての借金の支払義務を無くす債務整理(借金整理)のことです。次のページを参照 → (自己破産について)
■ システム金融【しすてむきんゆう】資金難におちいっている中小零細企業に融資勧誘をおこない、小切手や手形を担保として出資法違反の超高金利で融資をおこないます。闇金の一種です。
■ 司法書士【しほうしょし】裁判所や検察庁に提出する書類を作成することができるほか、法務大臣の認定をうけた司法書士は、簡易裁判所での訴訟を代理することや、一定の事件について、民事調停代理、法律相談業務、裁判外の和解代理をすることができます。司法書士は、国民の権利を擁護するため、これらの業務を行なう法律家です。
■ 商工ローン【しょうこうろーん】中小企業や商店経営者など法人を主な融資先とする金融業者。融資時，連帯保証人をたてることで担保を必要としない場合も多い。
■ 整理屋・紹介屋・買取屋【せいりや・しょうかいや・かいとりや】街の電話ボックスなどにまかれているチラシやスポーツ紙などに、「借金でお困りの方はご相談ください」という甘い広告文を掲載し勧誘する、「整理屋」「紹介屋」「買取屋」と呼ばれる悪質業者です。「整理屋・紹介屋」などは、詐欺同様の借金をさせたり、親や兄弟の不動産を無断で担保に入れさせたりします。「買取屋」は、クレジットカードなどで高価な品物を購入させて、それを安く買い取り、当面の返済金を作らせたりします。
■ ０９０金融【ぜろきゅうぜろきんゆう】「090」(携帯電話)ではじまる電話番号の無登録業者です。貸し付け内容は短期業者と同様です。 →「短期業者」を参照違法行為を認識していて貸し付けを行ないますが、所在がつかみにくいことを悪用し、暴力的で執拗な取りたて行為をしてきます。闇金の一種です。


■ 短期リース【たんきりーす】闇金の代表的なものです。サラ金からの借り入れが多い人や、自己破産・免責を受けた人にダイレクトメールなどで勧誘する業者です。２万～３万円の小口融資を銀行振込で行ないますが、１週間や１０日ごとに利息や元本の返済を求めてきます。返済日が近づくと、ほかの業者からのダイレクトメールや携帯電話などで新たな融資の勧誘がきます。「03」(東京都２３区内局番)ではじまる電話番号の業者が多く、その多くは無登録業者のようです。→「トゴ・トジュウ」を参照
■ チケット金融【ちけっときんゆう】高速道路の回数券などの金券の売買をよそおって、高額の利息をとり、融資をおこないます。闇金の一種です。
■ トイチ金融 (トニ金融・トサン金融) 【といちきんゆう】通常、法人を相手に手形・小切手等を担保に５０万円～３００万円程度を貸し付けて、１０日間に１割～３割の利息を取る業者です。街金。
■ トゴ金融・トジュウ金融【とごきんゆう・とじゅうきんゆう】通常、個人を相手に無担保で５千円～１０万円程度の少額な貸し付けをして、１週間または１０日間に５割～１０割の利息を取る業者です。→ 「短期リース」も参照
■ 特定調停【とくていちょうてい】特定調停とは裁判所のもと調停委員が仲介に入り協議和解する債務整理のことです。次のページを参照 → (特定調停について)


■ 年金担保金融【ねんきんたんぽきんゆう】年金証書・銀行預金通帳・キャッシュカード・銀行印などをお年寄りから取り上げ、取り上げた通帳・キャッシュカードで年金を引き出して返済にあてさせる違法業者。闇金の一種です。
■ 任意整理【にんいせいり】任意整理とは、法律専門家が、各債権者（金融業者）と和解交渉をして、利息制限法または出資法にもとづき再計算しなおし、過払金充当減額（払い過ぎた利息を元金に充当し残金を減額）・債務不存在確認（払い過ぎた利息を換算すると既に債務が無い）・過払金返還請求（払い過ぎた利息を全額返してもらう）・不当利得返還請求（出資法以上の違法支払を全額返してもらう）などの法的手段を用い負担を軽減させ、正当な残債が存在する場合は、無利息にて少額の長期返済を、もしくはさらなる大幅な残金の減額を考慮する短期返済などの、無理のない返済を目的とした合意和解による債務整理。次のページを参照 → (任意整理について)
■ ノンバンク【のんばんく】いわゆるサラ金、カード会社、リース会社など。銀行とはちがい預金の預け入れや決済機能をもたない金融機関。


■ 破産【はさん】債務者がその債務を完済することができない状態におちいった場合に、すべての債権者に公平な弁済を受けさせようとする裁判上の手続き。
■ 破産管財人【はさんかんざいにん】裁判所によって選ばれ、裁判所の監督のもとに破産財団に属する財産の管理と処分にあたるひと。
■ 破産財団【はさんざいだん】破産宣告を受けた債務者の財産のことです。


■ 街金【まちきん】俗に「トイチ・トニ・トサン」とも呼ばれる高金利業者。 →「トイチ金融」闇金融をふくめていう場合もある。
■ 民事再生【みんじさいせい】民事再生とは不動産などを守りながら借金を大幅に圧縮する債務整理です。次のページを参照 → (個人再生について)

■ 闇金 (ヤミ金・闇金融) 【やみきん(やみきん・やみきんゆう)】
出資法の上限金利(年29.2%:平成15年3月現在)を超える超高金利で貸し付ける違法業者です。
無登録業者だけでなく、登録業者も数多くあります。(とくに東京都(１)の業者)
「審査済」や「即融資・即日融資」を歌い文句に借りやすさを強調しています。
１週間または１０日ごとに返済を要求してくることが多く、１回でも支払が遅れると、本人だけでなく職場や家族・親類、場合によっては近所にまで取り立ての電話をかけてきます。

■ 連帯保証・連帯保証人【れんたいほしょう・れんたいほしょうにん】
連帯保証とは、保証人が債務者と連帯して債務を負担する保証のことで、
連帯保証をしたひとを連帯保証人とよびます。連帯保証人には催告の抗弁権がありません。
連帯保証人が数人いる場合、各自が債務の全額について責任を負うことになります。


■ 和解【わかい】争いの当事者どうしが譲歩しあって、争いをやめることを約束すること。「示談」ということもあります。裁判所の面前でなされる和解の場合、調書に記載されると確定判決と同一の効力が生じます。